クレジットカードトラブル回避7か条
1.利用ニーズにあったクレジットカードを最低限の範囲で選ぶ
国際ブランドは5つあり、それぞれ特徴があります。VISA・マスター
VISAとマスターは主にショッピングカードで、世界中に1000万店以上の加盟店を持ち、会員数も多い。
アメックスとダイナーズ
アメックスとダイナーズは、主にT&Eカードで海外旅行や海外出張などに役立つ様々なきめ細かいサービスが充実していますが、カードの会費も他のゴールドカード並みに高く、会員資格をある程度のレベルに絞っています。
JCB
JCBは、この両方の性格をもったカードです。
日本でのVISAやマスターは、カードごとに様々な付帯サービスを付けていて、ほとんどのクレジットカードは単なる決済カードではないものになっています。
実際にカードを選ぶ場合には、自分のライフスタイルを踏まえ、主に何にどのように使うのかをよく考えてカードを選択すべきでしょう。
海外にはよく行くのか?また、年会費は生活とのバランスもよく検討し、適切な選択をするようにしましょう。
観光旅行やビジネスか?
観光旅行でもツアーなのか?フリーなのか?
行き先は欧米か?アジアか?
2.国際クレジットカードの基本的なしくみをよく理解する
国際クレジットカードは、海外での加盟店での利用を国際ネットワークを通じて決済し、日本で支払うというもの。
国内でのクレジットカードの利用でもクレジットカード会社が間に入り、複雑な仕組みになっているのに、海外の場合はさらに複雑です。
利用代金の円換算は、ショッピングなど契約の時点ではなくデータ送信時であるといった基本的なしくみをあらかじめ理解しておきましょう。
国際クレジットカードの契約内容の基本は、会員規約(約款)に定められているので、一度は目を通し、わからないところは、その都度質問するなどして、契約内容について理解しておく必要があります。
3.特に欧米は、契約社会、カード社会。商慣習の違いに注意
海外、特に欧米は契約社会であり、契約内容として書かれている約款の内容には厳しく拘束されます。
サインをした時点でシビアに契約成立とされます。
例えば、「キャンセルできない」と書かれている書面にサインをしたら、キャンセルはできないというルールをきちんと守らなければなりません。
また、商慣習の違いから起こるトラブルにも注意しましょう。
欧米はカード社会であるため、クレジットカードが信用を保証する役割を持ちます。
これに関連する手続きなどにもよく注意を払いましょう。
4.海外の治安は日本とは大きく異なるという認識を持つ
東京は、世界一安全な国際都市と言われていますが、海外は、有名な大都市でも日本に比べて治安が悪いところが多く、海外旅行先で盗難等のトラブルに巻き込まれる日本人があとを絶ちません。
外務省の調査(1997年)によれば、日本人の海外での被害は、
窃盗 5176件となっています。
遺失 2971件
強盗・強盗未遂 831件
窃盗の内容も、置き引き、スリなどがありますが、スリの中には道案内依頼、ケチャップスリなど日本国内では考えられないような手口で被害にあっています。
クレジットカードを盗まれて被害にあってというケースもありますので、現金よりは安全とはいえクレジットカードでも十分な注意が必要です。
5.伝票類はすべてとっておき、利用明細と付け合せること
日本国内でのクレジットカードトラブルでも身に覚えのない請求のケースもありますが、国際クレジットカード関連では、不正請求が目立ちます。
国際クレジットカードの偽造団が存在すること、加盟店の中には悪質な店もあることなどから様々な原因でトラブルがあります。
クレジットカードの利用明細は必ず確認し、利用伝票と付け合せてチェックするなど、覚えのない請求や疑問があったら早急にクレジットカード会社に問い合わせましょう
トラブル処理には、期間と証拠が重要なので、ショッピング時の伝票などの関連書類やトラブルのあった商品などは必ず手元に保管してくことが大切です。
6.カードの使いすぎに注意
クレジットカードは、申し込み後に信用調査を行い、利用限度額が設定されて発行されるので、原則的には支払い能力の範囲となります。
しかし、異なる会社のクレジットカードを何枚も持つと、支払い能力の何倍もの利用ができてしまいます。
海外に行くためには、複数の国際ブランドのカードを持って行ったほうが安全ということはありますが、海外ということで気が緩んだりして使いすぎてしまうことがあります。
後から、利用明細を見て驚かないよう使いすぎにはくれぐれもご注意を。
7.インターネットではセキュリティに十分注意して
インターネットでの国際クレジットカード利用は、今後ますます普及していくことが予想されます。
インターネットでクレジットカード決済をする場合には、そのホームページのセキュリティ(カード情報の暗号化など)を十分にチェックすることが大切です。
また、海外のホームページでは、英語表現の理解が十分にできないなどもあるので、自信がない人はクレジットカードを使わないほうが安全です。
国際クレジットカードトラブルへの対応
国際クレジットカードのトラブルには、偽装など犯罪にからむトラブルから、海外の商慣習など基本的な事柄を知らなかったために起こるものなど様々です。
自分で解決するのは困難なので、気がついた時点ですぐにクレジットカード会社に問い合わせ、納得のいかない場合には、国民生活センターや消費生活センターに相談します。
トラブルの処理として、チャージバックなどの制度の知識も持っておきましょう。
チャージバック制度は、国際クレジットカード関連のトラブル処理の基本ともいえる手続きです。
しかし、この制度はあまり知られていないのが実情です。
米国ではイシュアーの会員向けチャージバック教育が徹底していて、証拠書類の収集なども迅速です。
日本では、この制度を広める動きはあまり見られず、会員が支払い免除を受けた場合でも、それがチャージバックの結果なのか、単にイシュアーが損失負担をした結果によるものなのかは、会員には知らされないケースも多々あります。
カード会員である利用者がチャージバック手続きの基本を理解し、利用にあたって注意できるような呼びかけがきちんと行われることが、不用意なトラブルを未然に防ぐ、最も有効な手段だと考えられます。
