チャージバックの関連手続き
チャージバックの基本と関連手続き
ここでは、海外関連取引に適用されるチャージバック、カード発行会社と加盟店契約会社が別の企業団体であるVISAとマスターのチャージバック制度を例にしてご紹介します。
原則・基本事項
すべての当事者(イシュアー、アクワイアラー、会員、加盟店など)には平等にチャージバックを行う権利と義務があります。
チャージバックには、期間の制限、証拠書類の添付など詳細な手続きが定められていて違反すると門前払いとなります。
【チャージバック理由(リーズン)】
VISAやマスターなどの各国際ブランドには、それぞれ独自のリーズンを定め、詳細なマニュアルを設けられていますが、その内容は非公開とされています。
(一部掲載資料あり)
■チャージバックは理由(リーズン)ごとに、これを行うことができる期間が45日、120日などと定められていて、これを過ぎるとチャージバックを行うことが認められないことになっています。
■チャージバックは、書面審査が原則で証拠が重要です。
口頭による申立は役にたちません。
証拠となる書類には、取引のデータ、信用照会端末の記録、例えば、ホテルなら宿泊人記録など様々な書類が含まれます。
【国際クレジットカードでのチャージバック関連手続きの流れ】
検索請求
苦情が発生した場合、まず会員またはクレジットカード会社(イシュアー)が、その取引のデータを調べるために海外の加盟店契約会社(アクワイアラー)に伝票の写しなどの送付を請求します。
クレジットカード会社によると、この時点で解決する例もあるそうです。
チャージバック手続き
一定の期間(30日以内)に検索請求について、回答がない、同意したのに返金がないなどの場合は、チャージバックを行います。(初回)
初回のチャージバックに対して一定期間内に返金されない場合やアクワイアラー(加盟店契約会社)から必要な取引データが提示されて反論が合った場合は、第2回目のチャージバックを行います。
チャージバックは、原則として2回までとなっています。
アービトレーション(裁定)
アービトレーションとは、両者間でチャージバックの案件を解決できない場合、チャージバックに関わる最終責任者の確定を国際ブランドの手に委ねる手続きのこと。
チャージバックのいずれかの段階で、国際ブランドに提訴する形で行われます。
国際ブランドは、その案件をあらゆる角度から検証し、最終判断を下すこととなっています。
コンプライアンス
チャージバックに平行して、さらにコンプライアンスという手続きがあります。
コンプライアンスのクレジットカード業界における定義は、
あるメンバーが国際ブランドのルールに違反した結果、他のメンバーが金銭的損失を被り、(または被る恐れがあり)争いが生じたが、チャージバックによってこれを解決する方法がない場合、解決を国際ブランドに求める手続きとなっています。
この手続きは、チャージバックルールよりも上に位置する手続きで、国際ブランドのメンバーが国際ブランドのルールに違反して、他のメンバーに金銭的損失を与えた場合、この権利を行使することができるとされています。
